表裏一体&分離の料理人「3」

えっ!あの人が…!
と思うような、普段僕らに物腰の柔らかいシェフが、ひとたびタブリエ(前掛け)締めて調理場に入ると性格が急変する話を良く聞きます。
勿論僕もそういう先輩と仕事したことも居合わせたこともあります。
封建的な業界なので口で怒って…、なんて生易しい世界ではありません。手は出る足出るモノも飛び交います。かなり理不尽な状況で怒られている場合も多数。
とある先輩のおハナシ、後輩A君が仕事で軽いミスを犯し、いつもの様に顔に2、3発(*_*)…!。その後無事に仕事を終え、翌朝6時に出勤、8時半シェフも出勤、「お前、その顔どぅした?」、「……!」、「医者行った方がいいんじぁねぇか!?」、「昨日、シェフに殴られました!」、「……。」
そうです、その先輩は営業が始まり煮詰まってくると、まったく記憶を失います。その性格のうえ非常に゛いいシゴト゛をします。
いい仕事人といい人格とは必ずしも一致はしない、の法則でした。


↑先日のケータリング料理。