オゥレギュームの震災後近況報告

人騒がせな台風6号が関東地方から離れ、油蝉の鳴き声と共に夏の暑さがひしひしと感じ始める今日この頃、皆さんどうお過ごしでしょうか?

311の地震原発放射能汚染問題直後、自粛や電力不足、余震の恐怖などによる景気の冷え込み。
飲食店、食材業者など僕の周り全てが落ち込み、実質二週間は予約来客がなく茫然自失でした。
その後4月の一ヶ月間は低迷期でしたが、先々の不安を払しょくする為、潤いを取り戻す為今一度お店全体、プライベートも含めいろいろな事を見直しました。
お客様には大変ご迷惑をお掛けしておりますが店内の節電、削れるコストの削減に合わせディナーの10%割引(サービス料カット)、メニューも少し絞り簡素化フレキシブル対応での光熱食材ロスの最小化など。

5月6月はお客様の自粛ムードも少しづつ解禁になったのか、キャンセルした行事の仕切り直しなどやらで徐々にディナーは活気戻って参りました。

ランチタイムはというと、ディナーに比べわりかし早い段階からお客様が戻って参りました。
今現状で見ると、赤坂近隣企業の節電による業務時間短縮、例えば金曜日は半ドン、土日出勤、輪番半ドンやらで、13時以降の激混みや土曜ランチのプレートのご要望、逆に金曜日の閑散状態、と私どもスタッフは状況を把握しながら傾向と対策にほんろうしております。

話は戻って今年の秋で開店八周年にお陰様でなる訳ですが、3、4、5月は不謹慎な言い方かもしれませんが色々考えさせられたいい機会になりました。実際営業停止してしまったお店、会社、家が流れてしまった身近のお話、オゥレギュームも危険な状態が続きました、閉店の危機感も感じながら仕事していました。
でも、思い起こすと八年前開店後二年間の方がよっぽど辛かった。 何もなくなってからの立ち上がりというものはこんなにタフになるのか!
レベルが全く違いますが、震災、原発などで被災された方々も豊かな立ち上がりを心からお祈りいたします。

さて、もうすぐ8月になろうとしてます。赤坂の飲食店はセオリーに反しお盆は繁忙期です。特に当店は「夏は重くないフレンチを」との需要が高く、ご予約が進んでいます。通年通りいくかどうか分かりませんが、前に進むしかありません。お店がどうあろうと震災のせいでも景気のせいでも、菅首相のせいでもありませんよね、僕達スタッフの考え行い全てが浸透している「お店」というパーソナリティー感だと思います。少しでも皆様から魅力のある存在であり続けたいと思います。

7月は昨年を上回る営業成績でした、皆様本当に有り難うございました。
要因を調べていますが、割引なのか、広告投資効果なのか、やっと少しオゥレギュームに風向きが変わったのか?
まぁ、どちらにせよ、サービス業に一番大事なリピート力の強化が必須ですネ、お見送りしているスタッフもみんなも良くやってくれています。自分が行きたい店に大分近いです。
後は僕だけですネ、ステップUPしなきゃ、は、、、、。

お客様からのご要望お問い合わせの多い料理教室ですが、休止したまま4〜5年経過しております。申し訳ありませんが再開予定はありません。
調理場もくたびれてきましたし、あまり想い描くオペレーションができません。シチュエーションが整えば、とは考えますが、今のこの店ではお客様の立場で考えるとやっぱり、、、、。
いずれにせよいつかは僕らしい料理教室をやりたい、とイメージは膨らませてあります。

最後に、僕の飲食店理念でもあります、お客様、お店、業者(生産者)のピラミッドによる食文化の向上。その為にお客様の率直なご意見ご要望が不可欠だと確信しております。色んな意味で取り入れ、拡散、指導等役立てていきたいと思いますので、メールでも書き込みでも何でもぶつけて下さい。


7月24日 茂原(?)にて
五十嵐浩司

7月24日 日曜日

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